金融、化学からサステナ人材
サステナビリティー人材の採用を急ぐのは事業会社だけではない。人材紹介会社コトラ(東京・港)の宮崎達哉パートナーは「コンサルや金融などでも求人が増えており、人材は取り合いになっている」と説明する。
コンサルティング会社では企業のサステナ戦略の立案や実行、情報開示などを支援しているため、その分野に精通したコンサルタントの確保・養成を急いでいる。最近は脱炭素や生物多様性、人的資本など個別テーマに特化したコンサル職も増えている。
銀行や証券会社など金融機関は事業会社と同様、自社のサステナ推進を担う人材を集めている。顧客向けでもサステナ投融資やESG(環境・社会・企業統治)アナリスト、企業のESG債発行支援など関連業務は増えている。「企業の事業開発を支援する金融職などでは、化学などの領域で技術的な専門性をもつ人材を求めている」(コトラの宮崎氏)。事業会社で研究経験がある人が、サステナ人材として金融に転職するケースもある。
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